傷と時間
5月11日 15:00-16:30
京都大学国際メンタルヘルスセミナー (#11)
場所 : 吉田南1号館(Bld. No. 85)1共21教室
Argument
孤独はときに欲望されるものではあるが、その分、傷や苦しみも伴う。孤独は、自分でも気づかないうちにじわじわと忍び寄り、何年も何十年も続くことがある。例えば、「ひきこもり」という様態において、あるいは、COVID-19のパンデミックに伴う自粛の文脈においても、同じことが言える。長期にわたる社会的孤立は、話す存在に、時間との特別な関係を生じさせる。ひきこもりの人たちを観察すると、思春期に起こったトラウマ(いじめ、体罰など)が、10年後、20年後に昨日のことのように語られることがある。しかし、心的外傷後ストレス障害(PTSD)という概念に限定された心理学的アプローチは、生活体験の豊かさや、長期の孤独が示す傷の種類を説明するには不十分であるように思われる。時間と孤独との関係における傷についてよりよく理解するために、このイベントではフランスと日本の3人のアーティストのお話をうかがいたいと思います。
プログラム
5月11日
15:00-15:05 Nicolas Tajan
15:05-15:35 Atsushi Watanabe
http://www.villakujoyama.jp/ja/resident/eric-minh-cuong-castaing-anne-sophie-turion-jp/
15:35-16:05 Eric Minh Cuong Castaing & Anne Sophie Turion
16:05-16:30 Discussion
5月12日 10:00-12:00 Private seminar at Villa Kujoyama with Atsushi Watanabe, Eric Minh Cuong Castaing, Anne Sophie Turion, and Nicolas Tajan.