がん患者メンタルヘルスカフェについて

がん患者メンタルヘルスカフェについて

がん患者は、がんの治療だけでなく治療後の生活においても様々な悩みや不安を抱えています。がんと診断された直後は、家族や周りの人も患者の話に耳を傾けてくれますが、治療が一段落し状態が安定してくると、患者は周囲に遠慮して話さなくなりがちです。この段階では、再発、転移の不安だけでなく社会復帰、経済的な問題など生活についての心配も多くなります。このようなときに当事者同士でその悩みを共有し、支えになってくれるのが患者サロンなどでのピアサポートです。ほかの患者の話を聞き「同じような悩みを抱えている人がほかにもいる」ということがわかるだけでも気持ちがずいぶん楽になるものです。
この会を「カフェ」と名付けている理由は、医療のなかで患者に突きつけられる「自己決定」「同意」「家族」「治療費」「死」「医療者とのコミュニケーション」「覚悟」「予後告知」「生存確率の提示」などの重要な問題を毎回テーマに取り上げ、患者、家族、医療者、研究者、学生などが膝を交えて議論していきたいからです。各回のテーマについての議論が、医療者の視点からこぼれ落ちているものを浮上させ、ケアの本質を再考する契機となることを願っています。

参加についての条件

ここで知りえた個人情報を他に漏洩しないこと、発言者の意見に真摯に耳を傾けていただけること、発言に対する辛辣な批判をしないことを参加の条件といたします。

日程

適宜開催(佐藤までお問い合わせください)
各回13:00~17:00

場所

京都大学大学院人間・環境学研究科棟 3階 323演習室
(建物の中ほどにあるピロティ西側入口(ガラス戸)から入り、エレベーターで3階にお越しください。)

 

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